泥酔したアルゼンチン人はどこへ行くのか

午後、聴き舎に行くと、マスターが黄金町の現状と未来を憂いていた。行政主導のまちづくりではクリーンな町を作ることはできても、本当の意味での活気ある自由な町の実現は難しい。先日遊びにいった上野のアメ横みたいな活気は、自然発生的に集まってきた人たちの勢いとかノリが根本にあって生まれたものなんだろうなあと思う。いまの黄金町にそんな勢いはない。もっとも地元の人はかつてのような賑わいは求めていないらしいからこれでいいんだろうけど、そんな町面白くもなんともない。◇夜、再び聴き舎へ。黄金劇場の竜さんが駅前のチーちゃんに行くというので一緒に行くと、小池さん夫妻がいてごちそうになる。おいしい漬物とおでんを食べる。その後、聴き舎に行って飲み直す。閉店後、チーちゃんのママも含めてみんなで若葉町でタイ料理。地下の店は初めて。カラオケの音量でかすぎで会話不能。茶髪の店員に少し下げてくれと頼むが、ぜんぜん下がらない。しかたないので、むしろ歌う。店を出てさらにチーちゃんママの知り合いの店で鯨の刺身をいただき解散。◇マスターと自分はブラジルのスタンドバーへ。店が閉まっていたので、近くにいた太った外人に話しかけると、自分はアルゼンチン人でいま店が開くのを待っているところで、あと15分くらいでママが来るからちょっとコンビニでも行こう、みたいな流れになって、自分は大使館に勤めていて決して怪しいものではないとかいいながらパスポートを出して安心させたつもりなのかもしれないけど、ますます怪しい。ていうか太りすぎ。コンビニでコーヒーおごってもらってさらに安心させて、近くにルーマニア人がいるバーがあるから行こう、とかわけのわからんことをいって怪しすぎるので振り切って帰る。◇映画館の事務所で寝る。寝袋が気持ちいい。◇朝、10頃帰ろうと京急に乗り込むと、偶然にも同じ車両にあのアルゼンチン人が泥酔して寝ていた。寝汗がひどい。汚い。このアルゼンチン人はどこから来て、どこに行くのだろうか?

追伸:ツシマさんへ スタンドバーに行ったのですが、遅くなってしまいました。今度また機会があれば行きましょう。