映画を観るという行為はなくならない、がしかし

岩井俊二特集開始。告知期間が短すぎたのか、GWでみんな高速道路で渋滞に並んでいるからか、閑散としている。熱烈なファンがいる監督の特集なのにもったいない。◇「童貞。をプロデュース」の上映&トークで久々に松江哲明さん来館。現実にカメラが入ることで、普通には出会わない人が出会ってしまったり、その人の人生を変えてしまったりするような、現実が変わり、観客をも巻き込んでいくような作品を作っていきたいという発言は、新しい映像の可能性を感じる刺激的なものだった。◇途中、韓国では映画館が次々に潰れているというような話になり、松江さんは複数の人で映画を見るという行為はなくならないし映画館も大丈夫だろうと言っていた。現場にいる人間としては、映画館が無くなった世界というのをついつい想像してしまうんだけど、映画人は映画館が無くなるなんて考えることはできないだろうな、と思って聞いていた。