全国シネマ会議に参加してきた。(その1)

8月5、6日の二日間、京都に全国各地の映画館従業員が集まり情報交換する会合に出席してきました。これまで他の劇場との交流はほとんど無かったので、各館の取り組みや現状の話はとても新鮮でした。とはいえ参加した館は10館程度。人件費を抑えて最少人数で劇場を運営しているため、その人が外出してしまうと映画館を休まねばならず参加できなかった館も多いのではないでしょうか。その点、J&Bは副支配人が二人出席しても劇場は回っているわけで、余裕があると思われたかもしれない。劇場はやはりどこも厳しいようだ。ただ、NPOなどの第3セクターが運営しているケースもあり、状況は個々に異なる。自分たちの給料を差し置いて、家賃と人件費と上映料の支払いに四苦八苦しているようなシネマはさすがに無いようだった。会合では、80年代からミニシアターを経営するベテラン支配人たちの話も伺った。参加者から厳しい状況の中、この先も続けていくには何が大切か、という趣旨の質問に対して「どれだけ映画を愛しているか、最後にその気持ちの強さが続けていく上での支えになる」というような回答をされていた。黄金町に来たら偶然の流れで映画館を引き継いだ我々が、この先も続けていくモチベーションはいったいどこにあるのだろうか。考えさせられた。