劇映画『夏の家族』(岩名雅記監督)

今秋、個人的に待ちに待った映画がついに公開される。ヨーロッパで活躍する舞踏家・岩名雅記さんの劇映画第2作目『夏の家族』である。3年前に公開された前作『朱霊たち』は、戦後の横浜を原風景にしたという、幻想的でエロティシズム溢れる独特な世界観を持った作品だった。◇この作品は僕が映画館やっていた3年間を振り返ってみて、実は一番思い出深い作品なのではないかと思う。作品自体のインパクトが強烈だったということと、作品の作り手という存在に直接出会った最初の作品だったからかもしれない。◇世の中には、映画のための映画を作る人と、映画という形式で何かを表現する人がいる(前者の映画は観る気が起きない)。岩名さんは後者だ。だから監督というより、表現者と呼ぶほうが相応しい。◇先月、プロモーションで来日した岩名さんに久々にお会いした。引き締まった身体、物静かな口調は3年前と変わらなかった。制作費が少なくかなり小規模な作品のようだけど、制作費の大小に関係なく、一流の表現者が魂を込めて作り上げた作品がつまらないわけがない。◇このブログを読んでいる映画好きな人たちは、ぜひご覧ください。夏の終わりは、『夏の家族』で。


『夏の家族』公式サイト
【岩名雅記】公式HP

『夏の家族』
【日本公開】
日時:2010年10月9日(土)  15:00 / 18:50
場所:渋谷・UPLINK X(渋谷区宇田川町37−18 トツネビル2F)
電話:03-6825-5503

【予告編】
http://www.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&v=syuopTPPJZE

【公開記念舞踏会】
日時:2010年9月28日(火)  19:30 開演
会場:渋谷UPLINK FACTORY
お問い合わせ:natsunokazoku@yahoo.co.jp(広報 太田)
twitter:masakiiwana  mixi:舞踏ー岩名雅記