映画館は祭りの後が大変だ

若松孝二監督最新作「キャタピラー」がJ&Bの興行記録を塗り替える勢いで大ヒット中だそうです。なんでも、初日の舞台挨拶では70人も立見が出るほどだったとか。無理矢理詰め込んだあたり、支配人のこの映画にかける意気込みが伝わってくる。それにしても、前作の「実録・連合赤軍」に続いての連続大ヒット。若松監督の力には恐れ入りました。◇大ヒットはいいことだけど、映画館はこのあとが大変だ。入ったお金は、当然いずれは配給に支払わなくてはいけない。しかし、映画館はたえず未払いを抱えているから、入ったお金はそちらに回してしまうので「キャタピラー」の請求が来る頃にはお金がなくなっているというのがいつものパターン。祭りの後、また小さい祭りが続いてくれないと自転車の車輪が回らなくなるのだ。さて、どうなることか。◇その話題の若松監督のインタビューを「100年後〜」にアップしました。映画と合わせてぜひご覧ください。