泉谷しげる&koji&satoshi

泉谷しげるさんのライブが行われた。映画館に着くとすでに機材が運び込まれていて、スクリーン前にはドラムセットが置かれ、客席には宇宙船の操縦席みたいな巨大な機材が占拠していた。フルバンドでのライブはJ&Bの歴史上初めてということで、梶原社長は事前に映画館の入っているマンションの住民宛に「13、14日は泉谷しげるさんによる爆音ライブが行われます。ご了承ください」というお知らせをポスティングしていた。◇泉谷さんのライブの前座として昨日の「夜のコガネムシ」にも参加したkoji&satoshiが登場。kojiさんの強烈で唯一無二の魂の塊のような声が、満員の泉谷ファンの脳髄を破壊した。誇張ではなく、そのくらいのインパクトを与えたのではないか。koji&satoshiの音楽は、聞いていて心地いいものではない。「音を楽しむ」というようなものではない。だからむしろ音楽じゃないのかもしれない。人によっては不快になって、というかあまりの迫力に圧倒されて聞いていられないかもしれない。そのくらい強烈なのだ。アートという洗練された言葉はkojiさんには似合わないかもしれないけれど、彼らのパフォーマンスはまさにアートであり、アーティストと呼ぶにふさわしいものだった。◇泉谷さんのライブはもちろん素晴らしかった。5曲なんていわないでもっとやってほしかった。