黄金町バザールと「ANPO」

J&Bに行くついでに、黄金町バザールに立ち寄ってみた。かつて、パフィー通り、極細、新聞通りなどと呼ばれた黄金町のもっともディープな場所にあった建物が、見事にアート的な空間へと様変わりしていた。かつては絶対に入ることのできなかった建物の内部…

劇映画『夏の家族』公開情報訂正

以前紹介した岩名雅記監督作品『夏の家族』の上映情報に訂正がありました。正しくは以下のとおりです。お間違えのないようお願いします。 - 【上映情報】★日時:2010年10月9日(土)より 15:00 / 18:50 ★場所:UPLINK X 〒150-0042 東京都渋谷区宇田川…

映画館は祭りの後が大変だ

若松孝二監督最新作「キャタピラー」がJ&Bの興行記録を塗り替える勢いで大ヒット中だそうです。なんでも、初日の舞台挨拶では70人も立見が出るほどだったとか。無理矢理詰め込んだあたり、支配人のこの映画にかける意気込みが伝わってくる。それにして…

劇映画『夏の家族』(岩名雅記監督)

今秋、個人的に待ちに待った映画がついに公開される。ヨーロッパで活躍する舞踏家・岩名雅記さんの劇映画第2作目『夏の家族』である。3年前に公開された前作『朱霊たち』は、戦後の横浜を原風景にしたという、幻想的でエロティシズム溢れる独特な世界観を…

監督にツイッターを立ち上げてもらった件

例のJ&Bのツイッター。あれは小林副支配人が立ち上げたのかと聞いたら、違う、と言う。じゃあ誰が?と聞くと、なんと先週の金曜までほぼ毎日劇場に来てくれていた『アヒルの子』の小野監督が立ち上げてくれたそうだ。なんでも、支配人がやるやるといいな…

J&Bがつぶやき始めた、がしかし

先日インタビューしたアイドルが「客を呼びたいんならツイッターやればいいじゃん」と言っていたのを真に受けたのだろうか、久々にJ&Bのホームページをみたら、ツイッターが始まっていた。◇梶原支配人は相変わらず事務的かつ営業的なことしか書いていない…

連日劇場に来てくれる監督さんたち

現在シネマ(J&B)で公開中の『アヒルの子』(今週金曜まで)監督の小野さやかさんのインタビューをアップしました。小野さんは連日劇場まで駆けつけてくれていて、この上映にかける熱い思いが伝わってきます。そして、シネマ1階の中華「聚香園」の餃子をやた…

アイドルへのインタビューで頭真っ白

日曜はこの日だけ限定上映された『ハンドメイドエンジェル』の取材をしにジャック&ベティへ。主演の村上友梨さんと、秋山莉奈さんの二人が応じてくれた。インタビューのコンセプトどおりに映画館のことから話かけてみた。「J&Bもハンドメイドの映画館を…

最近話題の「ザ・コーヴ」の

上映中止を求める抗議デモが、伊勢佐木町の横浜ニューテアトル前で行なわれるという情報を聞いて駆けつけた。すでに大勢の人が集まっていて、日の丸やプラカードを持った人たちが恐い顔して叫んでいる。「反日プロパガンダ映画「ザ・コーヴ」の上映を中止せ…

『ぼちぼち歩こう 墓地散歩』

日刊スポーツの石井秀一さんの本が出たので早速購入。石井さんは3年前、僕たちがJ&Bの運営を始めた当初、日刊スポーツ紙上で僕らのことを全7回にも及ぶ連載記事にしてくださった大恩人。◇「ぼちぼち〜」は坂本龍馬から忌野清志郎まで、51人の偉人たちのその…

あのニラレバ食う兄ちゃん

最近来ないね、と若葉町の中華料理「十八番」のおばちゃんに言われた。ニラレバ食う兄ちゃんとは、もちろん梶原支配人のことだ。当時支配人は二日に一回くらいのペースでニラレバを食っていた。最近はそんな時間的な余裕もないのだろうか。◇「私が助監督だっ…

最新機材を入れてはみたものの

22日(土)、「ユリ子のアロマ」の吉田浩太さんにインタビューしにジャック&ベティへ。上映後、久々に小林副支配人と飲みながら近況を語り合った。最近の大きな変化といえば、デジタルシネマ機材が導入されたこと。ジャック&ベティは見た目によらず機材だ…

今日はダブルヘッダー

午後、J&Bで原監督(ジャイアンツのほうではなくドキュメンタリー映画の巨匠)のトークが行なわれたので駆けつけると、ほぼ満員。忙しいのでインタビュー取材は難しいと言われていたのですが、名刺だけでも渡そうと思って話しかけたところ、時間を作って…

フルスタリョフ、車を!

「100年後の映画館のために」に井土紀州さんのインタビューをアップしました。いま映画館で観たい映画は?と質問したところ、思いがけず自分がずっと観たいと思っていた映画だったので盛り上がってしまいました。◇10年も前に、フランスでたまたまテレビで見…

社長の机にあった本を

借りて読んでみました(多忙な社長はもちろん未読)。非常に長いタイトルのセンスのいい本。山形の酒田にあった「グリーンハウス」という映画館や、フランス料理店の支配人として名を馳せた佐藤久一さんという方の生涯を描いた話。彼の試みは今読んでも古く…

お客さんとは何か?

先日、映画監督でもありノンフィクション作家でもある山谷哲夫さんにインタビューしてきました。そのときに言われたことは、映画を作る人も、映画館の人も、「お客さんのことを考えなければお客さんは来ない」というとてもシンプルなことでした。映画館をや…

インタビュー企画「100年後の映画館のために」スタート

誰から頼まれたわけでもなく、誰に期待されているわけでもありませんが、このたび独自にインタビュー企画を始めることにしました。タイトルは「100年後の映画館(シネマ)のために」。僕が生まれたときから当然のようにあった映画館ですが、100年後には果た…

辞めた理由、映画に対する疑問

ジャック&ベティを辞めた理由はいろいろありますが、一番大きな理由は、経済的にやっていけなくなったということでした。◇四年前、売春街摘発直後の黄金町に乗り込んで「黄金町プロジェクト」というボランティア活動をはじめ、その流れで潰れかかった映画館…

映画館のある街から遠く離れて

最後に更新してから半年近く経ってしまいました。すでにお世話になった方にはお伝えしていますが、昨年11月末でジャック&ベティを辞めまして、現在、黄金町からも遠く離れた場所で生活しております。お伝えすることができなかった皆様には本当に申し訳あり…

全国シネマ会議に参加してきた。(その1)

8月5、6日の二日間、京都に全国各地の映画館従業員が集まり情報交換する会合に出席してきました。これまで他の劇場との交流はほとんど無かったので、各館の取り組みや現状の話はとても新鮮でした。とはいえ参加した館は10館程度。人件費を抑えて最少人数で劇…

引越しでシネマどころではない

シネマの運営を始めてから約2年半、その間、経済的に圧迫され続けてきた結果、経費削減のため実家を引っ越さざるを得なくなり、現在バタバタと引越し荷造り作業をしております。昔の写真とか懐かしいものがいろいろ出てきて、あーこの子のこと好きだったん…

番号ゲット、即アポ

美空ひばりイベントでお世話になっている鶴田さん、御歳72歳。いつも映画館にひょっこり現れて、軽く打ち合わせて、終わるや否や足取り軽くさっさと帰っていく。この日も突然やってきて、軽く情報交換した後、帰ったのかと思ったら、たまたま映画館に来てい…

第6回若葉町ニューウェーブの全貌

6月20日に行われた第6回ニューウェーブの様子です。このイベントをいつも手伝ってくれている期待のルーキー川邉クンが作ってくれました。ぜひご覧ください☆◇第7回は7月25日(土)19時スタートです。

売上持って逃げたい気分(2)

ひばりイベント当日。全体的に8割くらいの入り。雨の影響もあっただろうけど、2回とも満員にしなきゃ意味がないと思って臨んだだけに残念。でも、ゲストのお二人もノリノリでトークしてくれたし(71歳と84歳による円熟の極みともいうべきトークは素晴らし…

売上持って逃げたい気分

フランスアニメ初日とニューウェーブが被ってしまい、2つ同時に対応しなければならず一日バタバタしていた。関係者が告知してくれたり、自分がテレビやラジオで宣伝した効果もあったのか、フランスアニメはそこそこの入り。徹夜での映写チェックが報われた…

密かにtvk出演

午後、誰にも知られずにtvkのお昼の番組「ハマランチョ」に出演して、明日から始まるフランスアニメーション映画祭の宣伝してきました。明日は12時くらいにコミュニティーFM「FMサルース」さんに生出演して、またまたフランスアニメのことを話します。…

若葉町ニューウェーブ出演者募集中

20日(土)は第6回のニューウェーブ。毎回何とか4組ずつ出演者が集って続けてきたのですが、第7回目の出演者がまだ決まっていない…!このブログを見ている人で誰か出たい方いましたらご連絡ください…!第7回は7月25日(土)です。◇第6回フライヤーは、出演者…

フランスアニメーション映画祭イメージキャラクター決定

ここのところ厳しい日が続いている。巨匠エリック・ロメールの作品やマリア・カラスなどビッグネームが揃っているのにどうしたものか。2本立ても記録的な数字を叩き出し、2館合わせても一日合計動員が一クラス分に満たない。いや、参った。◇フランスアニメ…

「映画館なんてどこもこんなもんだよ」

最近、関係者からこんな言葉を立て続けに聞いた。曰く、映画館は赤字経営が普通とか、映画館は家庭や個人の生活を犠牲にしながら、自転車操業で経営するのが普通、とか。「普通」でいいと思っているとしたら、その映画館はいずれ潰れるだろうな。◇『アダルト…

「字幕つきで上映」のはずが字幕なし

6月6日の補聴器の日に合わせて、開催された「旭山動物園物語」の上映会で、本来は耳の不自由な人のために字幕付きで上映するところ、上映してみたら実際は字幕が付いてないことが判明。至急、字幕付きフィルムを取り寄せて、2回目以降はなんとか間に合っ…